本会は1951(昭和26)年12月、日本近世文学研究を促進しその発展に資することを目的として設立された。
本会は通常会員と購読会員によって構成される。役員は通常会員から選出される委員・常任委員・会計監査の三者とし、通常会員が担当する事務局の代表者を以て本会の代表者とする。運営は通常会員から選出された委員によって形成される委員会が審議機関となり、委員から選出された常任委員によって形成される常任委員会が、委員会の審議に基づいて本会の運営に当たる。
なお、機関誌『近世文藝』およびホームページに関しては、別途それぞれ編集委員会およびホームページ委員会が設置されている。
本会の活動は、研究発表大会の開催、機関誌『近世文藝』の発行、設立趣旨にそったその他の活動を以て柱とする。
研究発表大会は第1回を1951(昭和26)年12月に開催し、翌年からは春季と秋季(現在は主として6月と11月)に開催して今日に及ぶ。2011(平成23)年9月・10月には韓国・高麗大学校にて秋季大会を開催した。また、2025(令和7)年度には春季大会・秋季大会に加え、9月に英国・ケンブリッジ大学にて国際研究集会を開催した。
機関誌は当初、「日本近世文学会会報」として1953(昭和28)年5月に第1号を発行し、1954(昭和29)年10月刊行の最終第4号と同年月に『近世文藝』第1号を発刊した。以後、年度内に2回(現在は7月と翌年1月)刊行して今日に至る。
研究発表大会においては、講演会、シンポジウム、資料展示、文学史跡踏査等を随時実施している。
2002(平成14)年度は創立50周年を記念し、春季大会で「江戸文芸研究の可能性」をテーマとする国際シンポジウムを開催するとともに、たばこと塩の博物館において6月から約1箇月間、「日本をみつけた。−江戸時代の文華−」展を催し、その図録を製作刊行した。
2021(令和3)年12月に創立70周年を迎え、記念事業の一環として、2022(令和4)年度の春季大会でシンポジウム「独自進化する?日本近世文学会の研究―回顧と展望―」を開催し、2023(令和5)年10月に『和本図譜 江戸を究める』(文学通信)を刊行した。本書は和本を紹介する第一部「ビブリオグラフ和本」と会員へのインタビューをまとめた第二部「研究のバックヤード」で構成されている。
この他、教育・普及活動として、小学校・中学校・高等学校を対象とする出前授業を実施している。
通常会員 601名
購読会員 108名
(2025年10月16日現在)